とある感動。
ケアマネジャーとして関わっている方は
一人暮らしの男性で、認知症を患ってみえます。
35年前に離婚をされ
当時12歳の娘様がいましたが、
そのまま分かれてしまいました。
ご本人様の状況を伝えるべく親族を捜し娘様と連絡先がわかり、
連絡をとったところ、
娘様もお父様のことを心配されていました。
ご本人様もその後徐々に
認知症が進行しいろいろな事がわからなくなってきました。
そんな中、ご本人様が入院しなければならなくなり、
娘様へ連絡をとりご本人様と約35年ぶりの再会を果たした時です。
人の顔・名前をほとんど覚えていない方でしたが、
娘様と再会したとたん大粒の涙を流され、
娘様の名前をはっきりと答えられました。
自分の子供の存在は何年たっても、
そして認知症になっても
かけがえのない存在なんですね。
私も思わず涙を浮かべたのを覚えています。
その後、残念ながらご本人様は亡くなられてしまいましたが、
娘様に看取られて逝かれました。
本人の人生において少しでもお役に立てたことを感謝しています。